サウイフモノニワタシタチハナリタイ

グスコーブドリという人。

グスコーブドリという人がいます。
彼は宮沢賢治の童話『グスコーブドリの伝記』の主人公です。

ブドリは、不遇な環境下の中でも、学び、自然を愛し、周りの人や世の中の人々を思い、考え 、懸命に働いた人物。

『グスコーブドリの伝記』に込められたメッセージはたくさんありますが、私が受けとったものは「自然とのあり方」「人の生き方」「思いの実現」「愛」そして「継承」です。

私は、小学4年生の時に大きな転機があり、たくさんの偉人の伝記を読みました。いったい自分はどう生きたいのだろうと考えながら。 40巻ある伝記のなかで、特に宮沢賢治の伝記に衝撃を受け、そのことをきっかけに、彼の晩年として紹介されていた童話『グスコーブドリの伝記』と出会いました。
この作品を読んだとき、人としてのあるべき生き方の手本であると感じました。そしてそれは、宮沢賢治さんが目指した人間像そのものの様な気がしました。

起業し、事業を進めるなかで、会社の仲間と様々な事象に出会うたび、ブドリの生き方が鮮明によみがえってきました。

「企業」のあり方は、私たちが「世の中でどのような役割を果たすのか」ということにつきると思います。どんな小さなことでも、「何かのために」「誰かのために」がなければ存在の意味を失い、求められず消えていく。まさに自然の摂理と同じように。

起業して5年目となる今年、法人の人格を決める大切な信念=生き方を決め、更に歩みを進めて行こうとおもい、株式会社budoriへと社名を変更しました。

私たちはこの地球に存在する企業体として、自然環境への負荷を考え共生する。そして地球にくらす人間として、文化を高め、社会や自然の問題を解決する。そのために「つくり」「つなげ」「つたえる」。 生活と地球環境のバランスを保ちながら企業の社会的存在価値を高め、適切なデザイン、商品やサービスを提供し、生かされ貢献し続ける。それが私たちの理想であり、継承したいおもいです。

宮沢賢治の有名な詩『雨ニモマケズ』のいちばん最後に「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」とあります。 私たちも理想とする生き方に少しでも近づけるよう、一歩ずつ努力してまいります。

2012.3.1
代表取締役有村 正一

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