その1
渡邊智恵子~アバンティ、そして渡邊智恵子のフィロソフィー

有村

みなさん、こんにちは。海外協力をより身近なものにするため、シャプラニール(南アジア地域で貧困削減に取り組む国際協力NGO)とクシクシ倶楽部(社会人を中心に海外協力や身近な問題に関するイベントを企画するボランティアグループ)によって企画された『海外協力のつどい2014』。テーマは「知らないことを知ってみよう!」です。

オープニングトークイベントとなる、この『はじまりのつどい』では、「豊かなくらし」について考えてみたいとおもいます。 世界に存在する様々な課題を解決し、より良い社会にしていくために、わたしたちは今、何を考え、どのように行動したら良いのでしょう。

今日は、南アジア地域で貧困削減に取り組む国際協力NGOシャプラニールと、オーガニックコットンの製品づくりを通じて社会貢献活動や東北被災地支援を行う株式会社アバンティ、それぞれの活動や経験から見えてくる「人々が共生できる社会」や「これからのわたしたちの暮らし」について、お話しいただきたいとおもいます。それでは、本日登壇いただくおふたりを紹介します。

株式会社アバンティ代表取締役:渡邊千恵子さん
有村

おひとり目は、株式会社アバンティ代表取締役の渡邊さんです。

はじまりのつどい
有村

株式会社アバンティは、日本のオーガニックコットンメーカーとしてパイオニア的存在です。事業については、後ほどご本人から教えていただくとして、まず会社の枠を越えた株式会社アバンティの理念をご紹介します。

株式会社アバンティの理念
有村

基本理念:敬天愛人(天を敬(うやま)い、人を愛する)
経営理念:オーガニックコットンを通して社会に貢献する
行動指針:社会倫理に照らし、人として正しいと思うことを実践する。関わるすべての人々が利益を分かち合う、四方よしの精神を実践する。

これらを踏まえて、自己紹介をお願いいたします。

株式会社アバンティ代表取締役:渡邊千恵子さん
渡邊

アバンティの渡邊でございます。本日はお招きいただきありがとうございます。

わたしたちがオーガニックコットンと関わりをもったのは、1990年。イギリス人エコロジストの依頼で、オーガニックコットン生地の輸入を手がけたときでした。

オーガニックコットンを栽培しているテキサスの農場主が手間隙惜しまず無農薬有機栽培農法を貫き、自然と共存しながらコットンを育てていることを知りました。テキサスの太陽の下で一面のオーガニックコットン畑を目の当たりにして、自然への感謝とともに、心の隅々まで開放されていく幸せを感じました。

そして、必ずや世の中にオーガニックコットンを広めることを決意しました。また、「売り手良し」「買い手良し」「社会良し」の三方良しに「作り手良し」を加えた四方良しのビジネスを息長く続けることが、最も重要なことであると考えています。

渡邊千恵子さんのソーシャルアクション
有村

ありがとうございます。2010年にはNHKのテレビ番組『プロフェッショナル~仕事の流儀』に出演され、カンボジア地雷原でコットンを栽培する人たちの支援について紹介されました。

わたしも拝見したのですが「支援と言ってもただ与えるだけではだめ。仕事をする上では彼らもわたしたちも対等でいたい」という渡邊さんの言葉が印象に残っています。

渡邊

そうですね。一時的な寄付をするのではなく、ビジネスパートナーとしての関係を築いています。綿を栽培するだけではなくて、糸を作ってもらう、布巾も作ってもらう、それらをすべて買い上げるというのが、アバンティが行うカンボジアへの支援です。

有村

国内外を含め、数ある取り組みの中から今回ご紹介するのは、東北の震災復興支援として始まった『東北グランマのクリスマスオーナメント』。震災で仕事を失った女性たちに、“働くよろこびとこころの交流”を 支援するという取り組みです。

ほとんど針も持ったことがないという漁業従事者の女性に、オーガニックコットンの残布でクリスマスオーナメントを作っていただき、その工賃をお支払いするという、手しごとを通した支援を行うことから始まりました。

現在は『東北グランマの仕事づくり』プロジェクトとして、様々な方の生きがいづくりにつながっています。

10th anniversary
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