はじまりのつどい「豊かなくらしってなんだろう」

その2
小松豊明~シャプラニールの目指すもの

有村

さてふたり目は、シャプラニール事務局長の小松豊明さんです。自己紹介をお願いいたします。

シャプラニール事務局長:
						小松豊明さん
小松

シャプラニールに入って14年目を迎えました。2002年から2006年までネパールの事務所に駐在員として赴任しており、それ以外はフェアトレードの担当をしていた時期がほとんどです。

震災後、福島県のいわき市に拠点をおいて被災地支援の活動に従事したのち、東京に戻り事務局長になりました。2014年の7月からです。

はじまりのつどい
小松

今回、初めて『海外協力のつどい』に参加されたという方もいらっしゃいますので、改めてシャプラニールのことを少し紹介します。

シャプラニール=市民による海外協力の会
小松

我々は、バングラデシュやネパールなどの南アジア地域で、一言でいうと「貧困削減」を目的に活動しているNGOです。

主な活動地は南アジアですが、日本国内でも活動をしています。

我々は活動を通して、全ての人々が持つ“豊かな可能性”が開花する社会の実現を目指しています。全ての人はなんらかの可能性を持って生まれてきているはずであり、貧困あるいは社会的、経済的な様々な制約によって、開花できない人たちがたくさんいる。

それを我々は「貧困」と捕らえているわけです。まず、3つある活動の原則をご説明します。

シャプラニール=市民による海外協力の会
小松

まず1つ目は、「問題の根本的な解決を目指す」ということ。

海外協力の話をするときに「魚をくれるよりも魚の取り方を教えて欲しい」という例え話がよく使われますが、まさにそういうことです。問題の構造をきちんと理解しながら対応していかなければ根本的な解決にならない。

我々の場合でいえば、バングラデシュやネパールなど途上国の問題を抱えている人々が問題に気づいて、自ら問題として捉え、解決していくべきであるということなのです。我々は解決のお手伝いをするだであるという考え方です。

2つ目は、当事者が主体になるということのほかに、「周辺にいる人たちへの働きかけ」も忘れてはいけないということ。

例えば、バングラデシュでのストリートチルドレンの支援活動を長期間に渡って行っていますが、子どもたちの問題を解決するため、子どもたちだけではなく、周辺にいる大人たちにも働きかけました。

ドロップインセンター(立寄所)を運営し、周辺にいる大人たちに「子どもたちの問題をみんなの問題として考えようよ」と働きかけ、地域のみんなで支えていくという取り組みをしています。

3つ目は、「当事者への働きかけ」の強化。多様な当事者の存在を認識して、個人や組織への働きかけを強化するということ。

2つ目と重なる部分もありますが、問題を解決するときに、我々のようなNGOだけがそこに関わるのではなくて、行政や、その他の様々な機関も一緒にその問題の解決に向かっていこうという働きかけを進めています。

有村

かなり歴史があり、たくさんの人と広く関わりを持つシャプラニールさん。設立してもう40年くらいになりますか?

小松

1972年からですので、42年ですね。

シャプラニール事務局長:
						小松豊明さん
有村

バングラデシュという国ができる頃…でしょうか?

小松

できた直後ですね。バングラデシュができたのが1971年。その翌年から活動が始まっています。

渡邊

ということは、このような支援活動をしている団体の中では、シャプラニールさんが一番古いのですか?

小松

一番ではありませんね。JOCSという団体があります。そこは我々よりさらに数十年ほど遡りますね。

ただ、シャプラニールはNGOの中でも古い方で、草分け的な存在として認知されてるのではないでしょうか。

10th anniversary
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