対談「渡邊智恵子×有村正一」

綿コットンと震災が繋いだ縁

アバンティ 渡邊智恵子氏


東日本大震災で、すべてを失った東北の女性たちのために、なにか、できることはないのか。限られる時間のなか、成功に導いた『東北グランマのクリスマスオーナメント』。この企画の、そもそもの発端となる両社の出会いや、企画の裏側について、代表ふたりに語っていただいた。

ブルドーザーのように、わぁっと押し寄せて来た。

有村 最初にお会いしたのは、昨年の2月でしたっけ。われわれが渡邊さんの講演会にお伺いしまして。

渡邊 もう1年経つのよね。2011年を振り返ってみるとね、そのちょっと前、2010年の12月6日、NHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』が放映されてから、本当に世のなかが、私を見る目、avantiを見る目が変わった。オーガニックコットンに対する意識とか、社会企業家っていう言葉とか、そういうものの転換期と言える年でした。

有村 その流れにわれわれも乗っかってきたようなところがあります。

渡邊 最初ね、本当にびっくりしたの!御社がね、社員全員でいらしたでしょ。ざっと押し寄せるちから。それがもうとんでもないの。ええ?こんな若い人たちがこぞって、こんなふうに来るの?みたいな。それも年齢的に若手ばかりじゃないの。そういうね、若い集団がわあっと押し寄せてくるっていうのは、私にとってはじめてのケースだったんですよね。で、代表のあなたがこのように若い人でしょう?この若い社長が、あの若い人たちを、男性女性みんなを引き連れて、本当に新しい会社をつくっていくんだなっていう。いままでの会社の経営者って、ぐっと引っ張っていくっていう感じじゃない?でも有村さんとこは、有村さんも引っぱるんだけど、なんか全員が歩調を合わせて、ブルドーザーのようにわあっと押し寄せてくる。これからの会社のありようが、こういうふうなのかなということを感じさせてくれた集団だった。

対談「渡邊智恵子×有村正一」

有村 結局みんなで、全員で行かないと。それは大切にしています。

渡邊 ひとりも落ちこぼれなく。それが会社にとってすごく大事なことじゃない。落ちこぼれをなくして、それぞれのスタッフが、それぞれの経験と性質、パーソナリティを活用して、その会社の一員になる。会社を引っ張っていくということが、会社の経営からしていくとすごく大事なことじゃない。

有村 そう、そうですよね。

渡邊 だからそういう意味では、本当にそれをbudoriっていう会社は、すごく具現化している会社なんだなって。

有村 講演で、コットンの国内自給率の話を聞いて、実際、じゃあどういうものだろう。これをみんなでやってみようと。すぐに農園の手配をして、avantiさんにオーガニックコットンのタネをいただいて。種植えから、やってみたんです。やっぱりさっきのお話じゃないけど、一人ひとりの種がある。これがいい種、悪い種によって、どういう芽が出るか、自分で発芽させてみたいっていうのがあって。僕も小さな花だったと思うんですけど、誰かの役に立とうと思って一生懸命やるから伸びるのかなっていうふうに思うんですけど。

対談「渡邊智恵子×有村正一」

渡邊 本当に、この「出会い」っていうか、「今日」をすごく大事にしていく…もうそれ以外に、ほかにグッドなチャンスはないよ!っていう、即行動にうつすというチカラ。本当にすごいことなの。だからあなたの会社は成長する。保証するわ。おたくの株、買っておくよ(笑)。

有村 うれしい(笑)ありがとうございます。

渡邊 これ、若い会社だからきっとそうなんだと思うけど、みんな躊躇しない。よし、やってみよう、と。たとえば、私たちみたいにだんだん経験を積んでくると、あれをやっちゃだめだとか、これをやっちゃだめだとかいう、いろんな経験を持ってくるわけじゃないですか。そうしたら一歩前に行く時に、いろんな思考回路が働いてくるわけよね。たとえば自分がすっごく忙しかったら、忙しいことを理由にしてやらない。ね、理由がいっぱいつくれるわけです。やらないということの理由をいっぱいつけるようになるのね。それはやっぱり、経験者というのは、失敗をしちゃいけないと思うんだけど、それ、budoriからは感じない。

有村 うちは、まあなんでも経験しなきゃいけないと思っていて。うちの社員は、全員、なにかしらの理由があって、毎日会社に向かって来ている。毎朝、そう思っているんです。

渡邊 ゆえがあって。

有村 何か解決しなきゃいけないことがあって、そのために生きている。そのために、みんなのステージをそれぞれ用意しなきゃいけないと思って。

渡邊 だよね。そう思うよね。なんか、「この人のいちばん跳ねられる場所はどこにしたらいいのか」っていう、そういうこと考えるよね。やっぱりあなたは大丈夫。立派な経営者。

有村 いや、これからです。本当に20年ないと思うんで、短い時間でなんとかしなきゃいけないと。

渡邊 まだ40でしょ?

有村 いえ、もう46ですよ。

渡邊 大丈夫だよ。

有村 65ぐらいまでしかできないですよ。

渡邊 70までよ。

有村 70までやるんですか。

渡邊 やるやる。若い人を使っている。若い人のアイディアとか行動力を私たちが活用させていただく。自分じゃできなくて。だんだん、行動も鈍るね。

有村 鈍ってないと思いますよ。この前の還暦パーティ見てますと、全然そんなことない。鈍ってない、鈍ってない。

渡邊 眠たくなるしね(笑)。

有村 疲れは出ますよね(笑)。休みっているんだなって、最近、ちょっと考える。

渡邊 いや、11時になると、なんかもうテーブルに突っ伏して寝てるんだよね。疲れ、疲れてるんだろうな。ご飯食べて、そこで寝ちゃうんです。すっと。それで娘に、「ママ、もうベッドに行って寝れば」って言われる。昔、そういうのはあまりなかったんだけど。今はやっぱりもう23時、できれば23時前に寝たいなっていう。

有村 それはそうですね。朝、早いですから。

渡邊 本当ね。

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